左室駆出率低下例にはPCIかCABGか?
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左室駆出率(LVEF)が重度に低下した冠動脈疾患(CAD)患者に対し、経皮的冠動脈インターベンション(PCI)と冠動脈バイパス術(CABG)のどちらを選択すべきか、そのよりどころとなるデータは十分でない。カナダ・University of Ottawa Heart InstituteのLuise Y. Sun氏らは、PCIまたはCABGを施行したLVEF低下CAD患者の長期予後を比較する後ろ向きコホート研究を実施。結果をJAMA Cardiol(2020年4月8日オンライン版)に報告した。CAD患者の治療法を比較した研究は少なくないものの、LVEF低下例は対象から除外される場合がほとんどである。同研究はLVEF低下例におけるPCIとCABGの長期成績を検討した最大規模のものであり、こうした患者の治療方針を決定する際の参考になることが期待される。