心因性視覚障害、診療のポイントは

 器質的疾患を認めず、精神的・心理的要因で視力が低下した状態を心因性視覚障害と呼ぶ。6〜15歳の女児に好発する眼心身症と全年齢で発症する眼転換症状性神経症に分けられるが、特に前者では患児に視力低下や心的ストレスの自覚が乏しく、学校健診における視力検査・色覚検査の結果から受診に至るケースが多い。むらき眼科(滋賀県甲賀市)院長の村木早苗氏は第124回日本眼科学会(4月27日〜5月18日、ウェブ開催)で、心因性視覚障害を診療する上でのポイントを解説した。