COVID-19で血栓症のリスク増大に警鐘
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新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の重症例における危険な合併症として「血液の凝固異常」や「血栓症」が注目されている。世界的に感染が拡大していた今年3月下旬に、国際血栓止血学会(ISTH)がCOVID-19の凝固異常に関する暫定ガイダンスを公表し、血栓止血学分野から診断や治療法に関するアプローチを示した。国内でも5月8日、同学会DIC標準化委員会の委員長である順天堂大学順天堂医院救急科教授の射場敏明氏が、日本集中治療医学会のウェブサイトで、COVID-19の重症化には凝固異常や血栓形成が関わっていることが予想されるとして「抗凝固療法による積極的な介入を考慮する必要がある」との提言を行った。これに続き、5月13日には日本血栓止血学会が「COVID-19によって血栓症発症リスクが増大する」と警鐘文を掲載し、抗凝固療法の重要性を訴えている。