世界の変形性関節症は3億例超

 世界疾病負担研究(GBD)2017のデータを用いて世界195カ国・地域における1990~2017年の変形性関節症(OA)の疫学的傾向を検討した結果、2017年の股関節・膝OAの有病者数は3億例超で、10万人対の年齢標準化点有病率が3,754.2、障害生存年数(YLD)率は118.8と推定され、これらの値は1990年から10%近く増加した。イラン・Tabriz UniversityのSaeid Safiri氏らが、Ann Rheum Dis(2020年5月12日オンライン版)に発表した。OA有病率が高い高齢女性を中心に予防対策を推進し、将来の疾病負担と障害を効果的に減らす必要があると指摘している(関連記事「米・変形性関節症ガイドラインを改訂」)。