緊急避妊薬、オンライン診療で処方できず

 4月10日に厚生労働省が発出した「新型コロナウイルス感染症の拡大に際しての電話や情報通信機器を用いた診療等の時限的・特例的な取扱いについて」の影響が、思わぬ形で現れた。新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の感染拡大を防ぐため、医師の事前研修の受講が猶予されるなど、オンライン診療の実施要件が緩和され一方で、緊急避妊薬についてはオンライン診療による処方がスタートできない状態にある。日本産婦人科医会副会長の前田津紀夫氏は、第141回同医会記者懇談会(5月13日ウェブ開催)で現状を説明した。