婦人科がん 術中SN生検の保険収載に向けて

 子宮がんや外陰がんに対し術中にセンチネルリンパ節(SN)生検を施行することが、下肢リンパ浮腫の回避や微小転移の診断精度向上に寄与すると考えられているものの、現時点ではSN生検の保険収載は認められていない。鹿児島大学大学院生殖病態生理学教授の小林裕明氏らは、日本婦人科腫瘍学会においてSN関連委員会(SNWG)を2017年に立ち上げ、婦人科がんにおけるSN生検の保険収載に向けて取り組んできた。第72回日本産科婦人科学会(4月23~5月11日、ウェブ開催)では、同氏らがSN生検普及の現状を報告し、保険収載を推進するワークショップを企画。保険収載に向けては、既に声が挙がっている患者団体からの要望に加えて、当該診療科医師たちへの周知も必要であることを訴えた。