角膜移植の長期成績、国内・輸入角膜で同等

 宮田眼科病院(宮崎県)/東京大学大学院眼科学教室の小野喬氏らは、全層角膜移植術(PKP)の術後長期成績を移植する角膜が国内か輸入かで比較した結果を角膜カンファランス2020(4月15日~5月11日、ウェブ開催)で報告した。術後12年での累積透明治癒率は両群間に差がなかった。同氏は国内ドナー数が限られているため症例の選択バイアスが関与した可能性を示唆しつつ、「国内ドナー不足の現状から輸入角膜の使用は有効な選択肢」と結論した。