早期胃がん内視鏡治療後の出血予測が可能に

 内視鏡的粘膜下層剝離術(ESD)は、外科的手術に比べ低侵襲で、リンパ節転移のリスクがない早期胃がんに対して広く行われている。しかし、約5%に術後の偶発的な出血が生じるとの報告があり、術前のリスク分類が求められていた。そうした中、東北大学大学院消化器病態学分野教授の正宗淳氏らは、早期胃がんに対するESD施行後に生じる出血リスクを術前に予測しうる出血予測モデルを開発したと、Gut2020年6月4日オンライン版)に発表した。