CT検査における造影剤の急性副作用対策

 国内におけるCT検査の実施件数は年間3,000万件と推定され、そのうち約25%が造影CT検査である。非イオン性ヨード造影剤投与に伴う重篤な副作用の発生率は0.04%と報告されており、年間3,000件の重篤な副作用が発生していると推定される。広島大学大学院放射線診断学教授の粟井和夫氏は、ヨード造影剤の急性副作用への対策について、第79回日本医学放射線学会(JRS、5月15日〜6月5日、ウェブ開催)で解説。「ヨード造影剤による急性副作用の既往がある患者では、造影剤の種類の変更が有効」と述べた。