解剖学の視点で新型コロナの生態を見る

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)では、嗅覚が障害される、消化器症状を有する症例もあるなど意外な特徴が次々と明らかになってきているが、その謎は解明されていない。報告されている知見とこれまでの医学知識を再構築することで、これらの謎を解き明かそうとしている、解剖学者の屋代隆氏(自治医科大学名誉教授/那須看護専門学校学校長/帝京平成大学客員教授)に現時点での考えを語ってもらった。「解剖学者としての、細胞学の視点からの独断的な一考察」としているが、未知の部分が多い新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の生態を理解するヒントを与えてくれそうだ。