未治療肺がんへのICI 2剤併用追加でPFS延長

 免疫チェックポイント阻害薬(ICI)は、単剤または化学療法との併用で進行非小細胞肺がん(NSCLC)患者に対する標準治療の1つとなっている。Ⅳ期の扁平上皮/非扁平上皮NSCLCの一次治療において、化学療法への抗PD-L1抗体デュルバルマブと抗CTLA-4抗体tremelimumab併用の上乗せの有効性と安全性を検証した非盲検国際ランダム化比較試験CCTG BR.34の結果から、全生存期間(OS)に差はなかったものの、無増悪生存期間(PFS)では上乗せ効果が認められた。カナダ・Princess Margaret Cancer CentreのNatasha B. Leighl氏が、第56回米国臨床腫瘍学会(ASCO20 Virtual Scientific Program、5月29~31日、ウェブ開催)で発表した。