GLの推奨度はどのように決めるのか

 日本医学放射線学会では画像診断ガイドライン(GL)を作成し、GLの活用法や画像診断の適性使用を啓発する活動を行ってきた。しかし、現場での活用が不十分で必要性に乏しい検査が行われたり、不適切な画像検査が見逃されたりしてきた現状がある。GL活用が社会的にも注目される中、同学会ガイドライン委員会では現在、新しいMinds診療ガイドライン作成法に沿った診療GLの改訂作業を進めている。京都大学病院放射線部の片岡正子氏は、診療GLの新しい考え方と推奨度が決まるまでについて第79回同学会(5月15日〜6月14日、ウェブ開催)で解説した。