新たなNAFLD治療薬が第Ⅱ相試験で有効

 米・University of California, San DiegoのRohit Loomba氏らは、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)に対するジアシルグリセロールアシルトランスフェラーゼ(DGAT)2アンチセンス阻害薬IONIS-DGAT2の有効性と安全性を検討する第Ⅱ相試験の結果、高脂血症や高血糖などを来すことなくトリグリセライド(TG)の産生低下、肝硬変への進行遅延が認められたことをLancet Gastroenterol Hepatol2020年6月15日オンライン版)で報告した。DGATはTG合成を促進する酵素で1と2の2種類があり、今回の結果により、遺伝子サイレンシングがNAFLDの新たな治療法として有望であることが示された。