局所進行閉経後乳がん術前内分泌療法の効果

 ALTERNATEは、Ⅱ~Ⅲ期(局所進行)で閉経後のエストロゲン受容体(ER)陽性HER2陰性乳がん患者を対象に、術前内分泌療法(Neoajuvant Endocrine Treatment:NET)としてアナストロゾール、フルベストラントの各単剤、またはその併用による3群に分けて治療を行い、さらに術後内分泌療法を行う治療効果を検証する第Ⅲ相ランダム化比較試験である。米・Washington University School of MedicineのCynthia X. Ma氏は、第56回米国臨床腫瘍学会(ASCO20 Virtual Scientific Program、5月29~31日、ウェブ開催)で同試験の術前主要評価項目である内分泌療法感受性疾病率(ESDR)の結果を発表。NETによるESDRへの効果について、3群間で差が認められなかったことを報告した。