水晶体の分光特性を測定できる簡易システム

 水晶体の可視光領域における分光光学濃度や分光透過率の客観的かつ簡便な測定法を確立することは、臨床における白内障の評価、視覚・色覚研究や体内時計の光同調作用を代表とする非視覚研究などに有用と考えられる。九州大学大学院統合新領域学府の江藤太亮氏らは、第59回日本白内障学会(5月29日~6月11日、ウェブ開催)で、水晶体の分光光学濃度を簡便かつ迅速に測定し、分光透過率を推定する手法を構築したと報告した。