認知症予防プログラム、鳥取から全国へ

 世界で3秒に1人が発症するとされる認知症。厚生労働省の発表によると、日本の認知症患者数は2012年時点で約462万人、団塊の世代が75歳以上となる2025年には700万人を超えると推計され、予防対策が喫緊の課題となっている。鳥取大学保健学科生体制御学講座教授の浦上克哉氏は日本認知症ケア学会第21回大会(2020年6月15日〜12月31日、ウェブ開催)で、自身らが開発した「とっとり方式認知症予防プログラム」を紹介(Ann Clin Transl Neurol 2020; 7: 318-328)。「鳥取県から全国へと普及させ、認知症予防に寄与したい」と述べ、DVDやパンフレットを無償で提供できることを周知した。