血中鉛濃度が高いほど知能指数は低い

 鉛は微量であっても人体に蓄積すると健康に悪影響を及ぼす。特に、小児は成人よりも鉛曝露に鋭敏であるため、危険性が懸念されてきた。東北大学大学院発達環境医学教授の仲井邦彦氏らは、出生時の臍帯血中鉛濃度や12歳男児の血中鉛濃度が高いと、知能検査や語彙検査の結果に悪影響を及ぼすことが明らかになったと、Environ Res2020; 189: 109844)に報告した。