絵本の読み聞かせで認知症予防

 軽度認知障害(MCI)は認知症の前駆段階とされており、罹患率は65歳以上人口の4〜19%といわれている。MCIから認知症への進展率は約10%/年とされる一方、MCIからの改善率は14〜44%/年と回復の頻度が高い。東京都健康長寿医療センター研究所社会参加と地域保健研究チーム研究部長の藤原佳典氏は、第21回日本認知症ケア学会(6月15日〜12月31日、ウェブ開催)で講演し、絵本の読み聞かせはもの忘れの不安がある高齢者の記憶の保持能力を改善し、認知症予防に寄与することを報告した。