動脈硬化GL次回改訂、薬物療法で提言

『動脈硬化性疾患予防ガイドライン(GL)2017年版』では、冠動脈疾患(CAD)の二次(再発)予防におけるLDLコレステロール(LDL-C)管理目標値があらためて明示され、家族性高コレステロール血症(FH)や急性冠症候群(ACS)などの高リスク病態では70mg/dL未満を「考慮する」とされた。その後も、日本では新たなエビデンスが報告されており、再発予防における薬物療法の在り方に関する議論が続いている。順天堂大学循環器内科学講座の大村寛敏氏は第52回日本動脈硬化学会(7月17〜31日、ウェブ開催)で、薬物療法に関する数多くのエビデンスを踏まえ、GLの次回改訂に向けて提言を行った。(関連記事:「脂質異常症診療の血管検査を差別化する」