スタチン不耐問題で、新規薬剤を展望

 スタチン、エゼチミブ、PCSK9阻害薬など、脂質異常症治療薬の相次ぐ登場により積極的なLDLコレステロール(LDL-C)低下が目指せるようになった。しかし、日本の死因別死亡者数では依然として心疾患が悪性新生物に次いで第2位であり、動脈硬化に伴う虚血性心疾患へのさらなる対応が求められている。埼玉医科大学健康推進センター/内分泌・糖尿病内科教授の井上郁夫氏は第52回日本動脈硬化学会(7月17日〜31日、ウェブ開催)で、PCSK9阻害薬に代わる新規薬剤について展望した。