潰瘍性大腸炎の病態メカニズムに「新説」

 潰瘍性大腸炎(UC)は、激しい下痢や血便、強い腹痛、発熱などの症状が慢性的に見られ、増悪と寛解を繰り返す自己免疫疾患で、主な原因はまだ分かっていない。順天堂大学大学院免疫病・がん先端治療学講座特任助教の波多野良氏らの研究グループは、英・オックスフォード大学教授のAlison Simmons氏らとの国際共同研究により、UCの炎症にIL-26が関連しているという新たな病態メカニズムを解明。詳細をNat Med2020年8月3日オンライン版)に報告した。