超百寿者の脳病理変化は中等度

 2015年の国勢調査によると、日本の人口1億2,709万人のうち110歳以上は146人という。そのような貴重な110歳以上の超百寿者4例の病理所見について超百寿病理研究グループの一員で国立精神・神経医療研究センター病院臨床検査部部長の髙尾昌樹氏らは2016年に発表している(Acta Neuropathol Commun 2016; 4: 97写真)。その後、同氏らは超百寿者計18例の病理解剖を行い、アルツハイマー病の脳病理所見を検討した結果「アルツハイマー病の病理変化は年齢の上昇とともに進展せず、多くは中等度にとどまっていた」と第62回日本老年医学会(8月4~6日、ウェブ開催)で発表した。

写真. 超百寿者(110歳以上)4例における脳の割面像

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Acta Neuropathol Commun 2016; 4: 97)