アスピリンが高齢者のがん進行を加速
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低用量アスピリン連日投与によるがん、特に大腸がんの発症リスク低下が主に若い年齢層を対象としたランダム化比較試験(RCT)で示されたが、高齢者ではエビデンスが不足していた。そうした中、オーストラリア・Monash UniversityのJohn J. McNeil氏らは、二重盲検ランダム化比較試験(RCT)ASPREE※において低用量アスピリンを連日服用している高齢者で主にがんに起因する死亡率が上昇したことを報告した。今回、アスピリンががんの発生およびがんによる死亡に及ぼす影響をより詳細に分析。高齢者ではアスピリンががんの進行を加速する可能性があることを、J Natl Cancer Inst(2020年8月11日オンライン版)に発表した。(関連記事「健康な高齢者に低用量アスピリンの効果なし」)