ヒトiPS細胞で肝疾患治療の向上を目指す

 一般的に肝線維化は、肝細胞障害と免疫細胞浸潤によって肝星細胞が活性化することで生じるが、これらの特徴に乏しい先天性肝線維化(CHF)という遺伝子疾患が存在する。東京医科歯科大学大学院生体検査科学教授の柿沼晴氏は、第106回日本消化器病学会(8月11~31日、ウェブ開催)でヒト人工多能性幹(iPS)細胞を用いたCHFの病態探索について発表した。