コロナ重症例、8割近くにアビガン投与

 全国医学部長病院長会議(AJMC)は9月10日、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染者の治療実態に関する調査結果を発表した。全国82の国公私立大学病院において治療を行った重症例487例について集計したもので、抗菌薬以外はファビピラビル(商品名アビガン)の投与を受けた患者が8割近くと最も多く、レムデシビル(ベクルリー)は1割超にとどまった。治療成績を見ると、インターロイキン(IL)-6阻害薬のトシリズマブ(アクテムラ)投与例で8割超、ファビピラビル投与例では7割超が軽快していた。なお、重症例全体の死亡割合は2割だった。