TMBは肺がん免疫療法の効果を予測する?

 進展型小細胞肺がん(ES-SCLC)の一次治療において、標準療法である化学療法に対する抗PD-L1抗体デュルバルマブの上乗せ効果を検証した第Ⅲ相試験CASPIANの結果から、デュルバルマブ+化学療法群は化学療法群と比べて全生存期間(OS)を有意に延長したことが既に示されている。今回、米・Ronald Reagan UCLA Medical CenterのJonathan W. Goldman氏は、同試験の探索的なサブグループ解析として、症例の臨床的特徴および腫瘍遺伝子変異量(TMB)と長期の臨床的有益性について、欧州臨床腫瘍学会(ESMO Virtual Congress 2020、9月19~21日、ウェブ開催)で報告した。