オシメルチニブへのベバ併用効果は?

 上皮成長因子受容体チロシンキナーゼ阻害薬(EGFR-TKI)に不応となり、二次的耐性変異であるEGFR T790M変異陽性を認めた進行肺腺がんを対象に、オシメルチニブ+ベバシズマブ併用療法の有効性および安全性をオシメルチニブ単剤を対照に検証した第Ⅰ・Ⅱ相WJOG8715Lの結果から、主要評価項目である無増悪生存期間(PFS)の有意な延長は認められなかったことが示された。同試験には、国内25施設が参加し、仙台厚生病院呼吸器内科主任医長の戸井之裕氏が欧州臨床腫瘍学会(The ESMO Virtual Congress 2020、9月16~21日、ウェブ)で報告した。