もやもや病の初期治療は内科治療で十分

 『脳卒中治療ガイドライン2015〔追補2019〕対応』では、虚⾎発症成⼈もやもや病に対する初期治療として外科治療を推奨している。しかし、岩⼿医科⼤学脳神経外科教授の⼩笠原邦昭氏らは重度脳虚⾎がない虚⾎発症成⼈もやもや病症例に抗血小板薬を含む内科療法だけを行い、2年間追跡、検討した結果、「脳循環障害重度ではない症例に対する初期治療は内科治療で十分で、手術は再発してから施行すればよいのではないか」とSTROKE 2020(8月23日~9月24日、ウェブ開催)で報告した。