痒み止め外皮用薬の誤食で重症化

 痒み止め成分配合外皮用薬の一般用医薬品(以下、痒み止め外皮用薬)を認知機能が低下した高齢者が誤食するケースがある。大阪大学病院高度救命救急センターの戸上由貴氏は、痒み止め外皮用薬を誤食し入院治療を要した高齢者についての検討結果を第42回日本中毒学会(9月7〜20日、ウェブ開催)で報告。「高齢者の痒み止め成分入り外皮用薬の誤食では、意識障害、痙攣、呼吸抑制を呈するなど重症化することがあり、心停止例もあった。誤食がありうることを認識する必要がある」と述べた。