RAS阻害薬でインフル・肺炎死リスク低下

 インフルエンザや肺炎による入院患者においてACE阻害薬(ACE-I)またはアンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB)などのレニン・アンジオテンシン系(RAS)阻害薬の服用は、カルシウム(Ca)拮抗薬服用やACE-I/ARB非服用に比べて集中治療室(ICU)入室リスクを上昇させず、30日以内の死亡リスクをやや低下させた。デンマーク・Aarhus University HospitalのChristian F. Christiansen氏らは、2005~18年に同国でインフルエンザまたは肺炎により入院した56万超例を対象としたコホート研究の結果をJ Am Heart Assoc2020; 9: e017297)に発表した(関連記事「降圧薬でCOVID-19患者の死亡リスク3割減」「RAS阻害薬がコロナ重症化を抑制か」)。