世界初、原発不明がんの治療法をNGSで選定

 がん患者にとって最も効果が高く、副作用は少ない抗がん薬を迅速に選出することが期待される遺伝子解析装置「次世代シークエンサー(Next Generation Sequencing;NGS)」。近畿大学内科学教室腫瘍内科部門講師の林秀敏氏らは、治療開発が難航している原発不明がん患者を対象にNGSを用いた原発巣推定および治療法の有効性を確認する第Ⅱ相臨床試験を実施。NGSの有効性を示すことに世界で初めて成功した。詳細はJAMA Oncology 2020年10月15日オンライン版)に掲載された。