健康寿命延伸で期待の治療法とは

 高齢化が進展する日本では、健康寿命と平均寿命の乖離が大きな問題となっている。加齢に伴い増加する動脈硬化性疾患や心不全、糖尿病などは健康寿命に悪影響を及ぼすが、そうした疾患に対する治療法として老化細胞除去療法(Senolysis)への期待が高まっている。順天堂大学大学院循環器内科教授の南野徹氏は、第20回日本抗加齢医学会(9月25~27日、ウェブ併催)で自身が取り組むSenolysisの研究と展望について、細胞老化メカニズムに関する解説を交えながら紹介した。