タウの検出・評価が可能なPET薬剤開発

 アルツハイマー病ではタウやアミロイドβ(Aβ)などの蛋白質が異常に蓄積して、脳の萎縮が進むことが知られている。陽電子放射断層撮影(PET)装置で脳内のタウの蓄積を画像化する新たな薬剤を開発したと、放射線医学総合研究所脳機能イメージング研究部主幹研究員の高堂裕平氏らの研究グループが発表した。大脳の前頭葉や側頭葉が萎縮して発症する、前頭側頭葉変性症を含む多様な認知症を早期に検出・鑑別する世界で唯一のタウPET薬剤「18F-PM-PBB3」で、重症度の評価も可能になると期待されている。