精子は互いに助け合い卵子を目指す

 不妊に悩むカップルの約半数は男性側に原因があり、近年男性不妊症の検査、治療の重要性が増してきている。東北大学大学院工学研究科生体流体力学分野教授の石川拓司氏らの研究グループは、複数の精子が集まって泳ぐことで遊泳速度・効率が高まる協調遊泳の効果を検討。精子同士が助け合って卵子を目指すことが分かったとPhysics of Fluids(2020; 32: 101901)に発表した。男性不妊に対する治療効果が期待できるという。