スタチンの効果を得るには2.5年が必要?

 高齢者に対する予防介入は、治療開始から恩恵が得られるまでの期間が余命より短くなければならない。スタチンによる心血管イベント初発予防の場合はどうなのか。米・University of California, San DiegoのLindsey C. Yourman氏らによる8件のランダム化比較試験(RCT)を対象にしたメタ解析の結果、50〜75歳の患者100人に対してスタチン治療を行った場合には、1件の心血管イベントを回避するのに2.5年の治療期間が必要であった。詳細はJAMA Intern Med2020年11月16日オンライン版)で報告された。