ビッグデータで敗血症治療の真実に迫る

 東北大学大学院医療管理学教授の藤森研司氏は第48回日本救急医学会(11月18~20日、ウェブ併催)で、急性期の入院医療に特化した診断群分類包括評価(DPC)データから読み解いた敗血症の治療実態について発表。高リスクの敗血症患者に対する吸着式血液浄化療法(PMX)が有効であることや、集中治療室(ICU)入室時のSequential Organ Failure Assessment(SOFA)スコアとICU内での死亡率が相関していることなどを示した。医療の地域格差が問題視される中、ビッグデータの活用が医療の均霑化を推進する鍵を握っているという。