難治性うつ病の新治療、算定基準と実状に乖離

 昨年(2019年)6月、日本で治療抵抗性うつ病に対する反復経頭蓋磁気刺激(rTMS)療法が保険収載され、1回1,200点の技術料が加算できるようになった。それに先立ち、2018年3月には日本精神神経学会が「rTMS適正使用指針」(使用指針)を策定したが、厚生労働省が定める保険算定基準では内容が異なり、実状に即していない点があるという。昭和大学発達障害医療研究所副所長の中村元昭氏が、第50回日本臨床神経生理学会(11月26~28日、ウェブ併催)で問題点を指摘した。