コロナの川崎病様症状、本家との違いを解説

 今年(2020年)初頭に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミック拡大に伴い、英国で新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染後に川崎病様症状を呈する小児多臓器系炎症症候群(PIMS-TS)が増加し始めた。英・Imperial College LondonのMichael Levin氏は「PIMS-TSはSARS-CoV-2感染の1~5週間後に、発熱・炎症、心筋炎、川崎病様症状、ショック・多臓器不全など幅広い症状を呈し、川崎病とは検査値の特徴が異なる」と第40回日本川崎病学会(10月30~31日、ウェブ開催)で報告。未解明な至適治療法や発症機序について国際的研究が進行中だと述べた。