クローン病の再手術に肛門病変の有無が影響

 クローン病(CD)は消化管に慢性的な炎症を来す難治性の疾患で、手術を要する場合が多く、さらに再手術が必要になるケースも少なくない。兵庫医科大学消化器外科学講座炎症性腸疾患外科主任教授の池内浩基氏らは、国内でCD患者に生物学的製剤が積極的に使われるようになった2000年以降に初回手術を行ったCD患者の経過について検討。「再手術に影響を与える因子は、術前の肛門病変の有無と複雑な手術であった」と第28回日本消化器関連学会週間(JDDW 2020、11月5〜8日、ウェブ併催)で報告した。