糖尿病「発症」「増悪」で膵がんを早期診断

 膵管腺がん(PDAC)は致死率が高いが、無症状のうちに診断された場合は比較的予後が良好である。東北大学大学院消化器病態学分野教授の正宗淳氏らは「糖尿病の新規発症や増悪に注目することでPDACの早期診断、治療につながる」とTohoku J Exp Med(2020; 252: 353-364)に報告した。糖尿病を契機に診断された症例のPDAC診断後の生存期間は、症状により診断された症例の2倍以上であったという。