乳がん注目のADC、Trop-2にかかわらず奏効

 抗Trop-2抗体とイリノテカンの活性代謝産物SN-38を結合させた抗体薬物複合体(ADC) sacituzumab govitecanは、米食品医薬品局(FDA)により、進行トリプルネガティブ乳がん(TNBC)に対して迅速承認されている。米・University of CaliforniaのSara A. Hurvitz氏らは、進行TNBC患者の三次治療におけるsacituzumab govitecanの有効性と安全性を、担当医が選択した化学療法を対照に検証した第Ⅲ相ランダム化比較試験ASCENTの探索的バイオマーカー解析の結果を、第43回サンアントニオ乳がんシンポジウム(SABCS 2020、12月8~11日、ウェブ開催)で発表。主解析と同様、Trop-2の発現にかかわらず、sacituzumab govitecan投与により良好な結果が示されたことを報告した。