認知症予防では貧困灌流に注目

 脳検診は脳血管障害や脳腫瘍の発見に実力を発揮してきたが、認知症の予防、早期発見に役立つ可能性も期待されている。そこで、第39回日本認知症学会(2020年11月26~28日、ウェブ併催)において滋賀県立総合病院研究所副所長の山内浩氏が行った講演、「脳循環障害の早期発見と認知症予防」を紹介する。同氏は、PETで発見される脳循環障害、特に貧困灌流(misery perfusion)の危険性を指摘。脳検診で脳動脈硬化病変を早期に見つけ、貧困灌流や灌流障害を防ぐことが認知症予防につながると語った。