HIV感染者のアドヒアランスを多施設研究

 抗HIV療法(ART)を新規に開始したHIV感染症患者における経時的なアドヒアランスは明らかでない。国立国際医療研究センター病院薬剤部副薬剤部長の増田純一氏らは、わが国の新規ART開始患者を対象に多施設共同研究を行った結果を第34回日本エイズ学会(2020年11月27日〜12月25日、ウェブ開催)で報告。「ARTのアドヒアランスは高い水準で維持されていたが、治療経過とともに一部の患者で低下傾向にあった」と述べた。