咽頭がんの陽子線治療で副作用低減

 放射線治療は、副作用低減の観点から咽頭がん治療の中心となっている。しかし、副作用をゼロにすることはできない。北海道大学放射線治療学の安田耕一氏らは、上・中・下咽頭がん患者を対象に強度変調陽子線治療(Intensity-modulated proton therapy;IMPT)を実施。その結果、X線治療(Intensity-modulated radiation therapy;IMRT)を実施した患者に比べ、嚥下障害などの副作用が低減したと、J Radiat Res2020年12月29日オンライン版)に発表した。咽頭がんに対するIMPTの報告は日本では初となる。