ビッグデータ研究は医学の進歩に貢献

 健康診断や人間ドックの最終目標は、疾患や高リスク者を発見し早期の治療や介入により健康寿命延伸を実現させることである。また、その過程で蓄積されるビッグデータを解析することで、疾患の診断や将来のリスク予測、指導成績の改善に役立つ科学的エビデンスの確立も可能となる。新潟大学大学院血液・内分泌・代謝内科学分野教授の曽根博仁氏は第61回日本人間ドック学会(2020年11月26〜27日、ウェブ開催)で、「健診/人間ドックに関するビッグデータ研究は医学の進歩に大きく貢献し、他の医療データとリンクすることでさらに多くのエビデンスが得られる」と述べた。