摂食障害に潜むADHD、診断のポイントは?

 注意欠陥・多動性障害(ADHD)は、過食や自己誘発性嘔吐などの排出行動を伴う摂食障害との関連が示唆されている。両者の症状は類似点があるため摂食障害単独例とADHD併存例の鑑別が難しく、摂食障害の背景にあるADHDの見落としや、摂食障害単独例をADHD併存例と診断する恐れがある。なにわ生野病院(大阪市)心療内科部長の木村記子氏は、第30回日本臨床精神神経薬理学会(1月9~10日、ウェブ開催)で摂食障害が併存するADHDの診断および治療へのポイントを提示した。