陰茎がん:診断、治療のポイントは?

 陰茎がんは包皮や亀頭から発生した扁平上皮がんと定義され、好発年齢は50〜70歳(平均年齢67歳)と高齢者に多い特徴がある。年齢調整罹患率(人口10万人・年)は世界で0.84人、日本で0.3人と、まれな悪性疾患といえる。中部徳洲会病院(沖縄県)泌尿器科の呉屋真人氏は第108回日本泌尿器科学会(2020年12月22〜24日、ウェブ併催)で、欧米のガイドラインや最新の研究報告に基づいて陰茎がん原発腫瘍の診断、治療について概説。その中で、陰茎がんは限局性であれば、早期の治療で根治が期待できることを指摘した。