FGFR2b陽性胃がんに対する新機序薬の実力

 線維芽細胞成長因子(FGF)/線維芽細胞成長因子受容体(FGFR)経路は腫瘍細胞の発生と成長に関係しており、FGFR2bは胃や皮膚などの上皮細胞に発現する。米国臨床腫瘍学会消化器がんシンポジウム(ASCO-GI 2021、1月15~17日、ウェブ開催)では、FGFR2b陽性の進行胃がん患者に対するfirst-in-classの抗悪性腫瘍薬である抗FGFR2b抗体bemarituzumabの有効性および安全性を検討した第Ⅱ相ランダム化比較試験FIGHTの結果を米・University of CaliforniaのZev A. Wainberg氏が発表。mFOLFOX6に対するbemarituzumabの上乗せにより予後を有意に改善することが報告された。