認知度低い「運動誘発性喉頭閉塞症」

 運動誘発性喉頭閉塞症(Exercise-Induced Laryngeal Obstruction;EILO)は、運動がピークに達したときに急激な上気道吸気性喘鳴を伴う吸気性呼吸困難を来す疾患である。近年、欧米では医療従事者だけでなく、スポーツ関係者にも知られるようになってきたが、日本での認知度は低い。和歌山県立医科大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科講師の大谷真喜子氏は、以前からアスリートの耳鼻咽喉科の問題に取り組んできたが、今回EILOの症例を経験。木村恵梨氏らとともに第82回耳鼻咽喉科臨床学会(2020年12月24~25日、ウェブ併催)で報告した。