mHSPCへのドセタキセル+ADTの適応は?

 転移性ホルモン感受性前立腺がん(mHSPC)を対象に、アンドロゲン除去療法(ADT)へのドセタキセル(DTX)の上乗せを検討した第Ⅲ相ランダム化比較試験CHAARTEDでは、全生存期間(OS)の有意な延長が示されているが、わが国ではいまだ承認されていない。第108回日本泌尿器科学会〔2020年12月22〜24日、ウェブ併催(1月20〜29日、オンデマンド開催)〕で北里大学泌尿器科教室講師の田畑健一氏は、mHSPCに対するDTXの効果を検討した幾つかの臨床試験成績を供覧し、DTXによる「アップフロント療法」の使いどころについて私見を述べた(関連記事「前立腺がん治療のupdate 赤倉功一郎氏に聞く」)。